ワークスペースと仕事部屋、どちらを作る?
最近では、新潟にも在宅ワークを導入する会社が増えました。時代とともに、フリーランスという働き方もメジャーになり、家で仕事をする人は急増しています。
しかし、多くの方は「家だと仕事に集中できない」と感じているのではないでしょうか。自宅は会社と違って誘惑も多く、家族に気を使いながら仕事をしなければなりません。
そこで今回から、在宅ワークで生産性を高めるコツを、数回にわたって紹介します。今回は、在宅ワークに欠かせない「ワークスペース」や「仕事部屋」の作り方を確認しましょう。
ワークスペースが適している場合
ワークスペースが適しているのは、在宅ワークの機会がそこまで多くない場合や、仕事以外にも勉強や家事のスペースとして使いたい場合などです。
家族の共有スペースにワークスペースを作る場合は、リビングや廊下、階段下をはじめとするデッドスペースを有効活用するのもいいでしょう。まずは、場所ごとにどんなワークスペースが作れるのか、一つひとつ紹介していきます。
リビングにワークスペースを作るなら…
例えばリビングの壁際や、キッチンカウンターの向かいに大きめのデスクを造り付けてみる…。
在宅ワークのあるときはワークスペースとして使えばいいし、そうでないときは洗濯物を畳んだり、掃除をするときに物をどかしたりするスペースにすればいいでしょう。夕方以降は、学校から帰ってきた子どもにデスクを明け渡して、勉強スペースとして使うのもいいですね。
リビングに勉強スペースも兼ねたワークスペースを作るなら、デスクのそばに大きめのホワイトボードも造り付けてみてください。子どもの宿題でわからないところがあれば、ホワイトボードに図説を書きながら、わかりやすく勉強を教えられます。勉強以外にも、家族のスケジュールやメモを書いたり、仕事のプレゼンの練習に使ったりもできるので、子どもが大きくなった後も活躍しますよ。
廊下や階段下にワークスペースを作るなら…
廊下や階段下のような、いわゆる通路のワークスペースなら1人になれます。在宅ワークの機会が多い方、静かな場所で作業に集中したい方には、リビングよりも廊下や階段下のワークスペースがおすすめです。
サンルームやベランダなどの近くに作れば、洗濯物を畳むスペースとしても活用できます。家で仕事をしながら、気分転換に家事がしたいという方には、使い勝手の良いスペースになるでしょう。
階段下を有効活用すれば、かなり快適なワークスペースを作れます。例えば階段脇のデスクを造り付け、階段下のデッドスペースにちょっとした棚を設ければ、廊下が散らかることなく、必要なものにすぐ手が届きます。
階段下に空間を開け、扉を付けて廊下との境目を作れば、小さな仕事部屋を作ることも可能です。
仕事部屋が適している場合
仕事部屋が適しているのは、在宅ワークの機会が多い場合や、1人になれる空間が必要な場合です。
在宅ワークが頻繁にあり、いつも家で仕事をしていると、家族も「仕事の邪魔をしちゃいけない」と気を使うでしょう。キーボードを叩く音や、オンラインミーティングの声が、家族のストレスになることもあります。
また、機密情報を扱う仕事、オンラインでの営業活動や講師などの「喋ることが多い仕事」では、仕事専用の部屋が必要になるでしょう。
次からは、仕事部屋の施工事例や、狭小地でも快適な仕事部屋を作る方法を紹介していきます。
シエナの作る仕事部屋は、こんな部屋
こちらのお宅では、仕事部屋を兼ねた書斎を作りました。目の前の作業や本に集中しやすいよう、部屋全体をシックなブラウンに統一し、色味を抑えています。造り付けのデスクや本棚は重厚感があり、収納力もバツグンです。
自宅に仕事部屋を作るなら、大きめのデスクや棚など、使い勝手の良い「自分専用のデスク家具」を作るのもいいですね。
ちなみにシエナ編集部が在宅ワークをするときは、スタンディングデスクを使い、ときどき休憩がてら縄跳びをしながら仕事をしています。私が家を建てるなら、仕事部屋には自分の身体に合わせたスタンディングデスクを造り付け、ベランダかお庭を隣接させて、いつでも運動できるようにしたいです。
そんな風に、自分のライフスタイルに合ったオフィスを作れるのも、自宅の仕事部屋の魅力ですね。
狭小地でも快適な仕事部屋を作る方法
狭小地に家を建てる場合、お部屋の数や、1部屋あたりのスペースは限られてきます。「仕事部屋は作りたいけど、そのための空間が足りないから…」と、諦めている方もいるのではないでしょうか。
そんな方には、デッドスペースを有効活用した仕事部屋がおすすめです。先ほどワークスペースで紹介したように、階段下を小部屋にすれば、最低限の仕事部屋は確保できます。
もう少し広い仕事部屋が欲しいという方は、小屋裏スペースを活用しましょう。例えばシエナでは、小屋裏を収納スペースとして活用することが多いです。小屋裏を収納スペースの代わりに仕事部屋にするのもいいですし、半分は収納スペース、もう半分は仕事部屋というように、空間を分けるのもいいでしょう。
ちなみに、小屋裏スペースを仕事部屋にするなら、屋根を片流れ屋根にするのがおすすめです。斜め一直線に傾斜する片流れ屋根なら、広々とした小屋裏スペースを確保できます。天井の高くなった方にデスクを置けば、窮屈な思いをすることもないでしょう。
仕事と生活のスペースを分けて、家族みんなが気持ち良く暮らせる家を
自宅にワークスペースや仕事部屋を作るときは、仕事のしやすさだけでなく、生活空間との境目も大切にしましょう。
家は家族みんなの生活の場であり、オフィスではありません。家で仕事をしていることで家族に気を使わせたり、仕事で出る音が気になったりしないよう、配慮が必要です。仕事をしているときのピリピリとした雰囲気も、家族のストレスになるかもしれません。
できればワークスペースや仕事部屋は生活空間と切り分け、お互いに気持ち良く過ごせるようにしてください。
シエナホームデザインは、家族のライフスタイルに合った家づくりや、限られた空間を有効に使う家づくりを得意としています。自宅にワークスペースや仕事部屋を作りたい方は、こちらから、まずは気軽にご相談ください!
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