【教えて!シエナの家づくり】その97.エアコンは点けっぱなしの方が安いって本当?
家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第97回の質問は「エアコンは点けっぱなしの方が安いって本当?」です。
エアコンは点けっぱなしの方が安い?
昔は灯油ヒーターが暖房の主流でしたが、今は冷房も暖房も、1年中エアコンを使っているという家庭が多いでしょう。
エアコンには除湿の効果もありますし、灯油ヒーターと違って二酸化炭素も出ません。エアコンには「暖かい室温を保つ」という以外にも、お部屋を快適に保つ効果がたくさんあります。特に室内干しが増える冬場は、エアコンの除湿効果が役立つでしょう
このように便利なエアコンですが、電気代がかさむのが悩みの種。最近は電気代の値上がりも激しく、「家賃よりも電気代の方が高かったんだけど…」という家庭もあるでしょう(ちなみに私の1月の電気代は約7万円でした…)。
「寒いのは嫌だけど、電気代を少しでも節約したいから、眠るときはエアコンを消してます」「出かける時や部屋を移動するときなど、エアコンはこまめに消してます」という方も多いと思います。
しかし、エアコンはこまめに消すよりも、付けっぱなしにしていた方が電気代を抑えられることもあります。
気密・断熱がいい家は、エアコン常時ONがおすすめ
エアコンを点けっぱなしにした方が電気代が安くなる家、というものがあります。気密性と断熱性が優れた家では、このようなことが起こります。
気密性とは、室内と室外の間で、空気がどのくらい移動するかということです。断熱性とは、同じように「熱」がどのくらい移動するかを指します。
気密性・断熱性の高い家では、エアコンで暖めた空気が外に逃げていきません。冷たい外気が室内に入り込むこともなく、少ないエネルギーで効率よくお部屋を暖められます。
このような家では、エアコンを点けっぱなしにした方が電気代を抑えられるでしょう。
エアコン節約術の要、蓄熱・蓄冷とは?
エアコン節約術のキーワードに、蓄熱・蓄冷というものがあります。蓄熱とは物が熱を蓄えること。蓄冷とは冷気を蓄えることです。
室内に置かれているもの、特に重さのあるものは熱や冷気を蓄えます。たとえば本のような小さくて重いものは、特に蓄熱・蓄冷効果が高いです。
エアコンでお部屋を暖めると、室内にある家具や小物が蓄熱します。その反対に、エアコンを消してお部屋が寒くなると、いろいろな物が蓄冷します。
たとえば夜寝るときにエアコンを消して、起床1時間前にオンになるようにタイマーを入れるという人もいるでしょう。起きたときも寝る前と同じよう、お部屋は暖かかったでしょうか?
恐らく、寝る前ほどは暖かくないはずです。ベッドから降りて、床に立つと、裸足の足がひんやりするはずです。
足がひんやりするのは床が蓄冷しているからです。部屋があまり暖かくないのは、家具や小物が蓄冷し、お部屋を暖めるのを妨げているからです。部屋を暖めるためにエアコンはフルパワーで稼働しなければならず、その分、電気代も高くなります。
これとは反対に、エアコンを点けたままにしておけば、家具や小物、床や壁が蓄熱します。このような状態では、エアコンも小さなパワーで室温を保てるので、かかる電気代も抑えられるのです。
気密・断熱にこだわって、快適でお金のかからない生活を
気密性や断熱性の高い家を建てるには、それなりのコストがかかります。気密・断熱性能を落とした方が、家を建てるときのコストは抑えられるでしょう。
しかし、気密性・断熱性を落とした分、冷暖房の効率は悪くなります。当然、エアコンにかかる電気代も高くなります。長い目で見れば、多少コストをかけてでも、気密・断熱にはこだわることをおすすめします。
気密・断熱に優れた家は、夏は涼しく冬は暖かいです。電気代を節約するために、暑さ・寒さを我慢する必要もありません。
我が家は人生の半分以上の時間を過ごす場所です。そんな大切な場所で、電気代のために暑さ・寒さを我慢するようなストレスを感じてほしくはありません。
だから、シエナホームデザインでは、気密性と断熱性にとことんこだわった家づくりをしています。家づくりのコストアップと将来の光熱費ダウン。このバランスを考えて、最適なグレードでの家づくりを提案しています。
このこだわりで光熱費がどのくらい変わるのか、冬の生活がどのように変わるのか気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
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