【教えて!シエナの家づくり】その96.注文住宅ができるまでの流れは?
家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第96回の質問は「注文住宅ができるまでの流れは?」です。
家づくりの流れ
注文住宅の場合、家づくりには次のような、たくさんの手順があります。家づくりはどのように進んでいくのか、各ステップでどんなことをすればいいのかを知っておくことで、スムーズに、納得のいく家づくりができます。
【家づくりの流れ】
STEP1.情報収集
STEP2.家づくり相談
STEP3.住宅ローンの仮審査
STEP4.土地探し相談
STEP5.建物要望ヒアリング
STEP6.土地の見学・見極め
STEP7.土地買い付け予約(契約)
STEP8.プラン提案
STEP9.請負契約
STEP10.確認申請の提出
STEP11.住宅ローンの融資申し込み
STEP12.仕様の打ち合わせ
STEP13.土地代金の支払い
STEP14.地盤調査
STEP15.地鎮祭
STEP16.現場周辺あいさつ
STEP17.地盤改良工事
STEP18.基礎工事
STEP19.上棟
STEP20.手形式
STEP21.社内検査
STEP22.お客さま立合完了確認
STEP23.引き渡し準備
STEP24.引き渡し・入居
ここからは各ステップでは何をするのか、どんなことを意識すればいいのかを紹介していきます。
STEP1.情報収集
まずは情報収集です。どんな家で暮らしたいかをイメージするために、いろいろな家を見てみましょう。
ハウスメーカーや工務店の施工実例をチェックしたり、完成見学会やモデルハウスを見に行ったりして、間取りやデザインのイメージを固めていきます。家族がいる方は、家族みんなで実例やモデルハウスを見て、「この家のここが良かった」「部屋はもう少し広い方がいい」など、意見交換をすると良いでしょう。
シエナホームデザインでも、写真付きで施工実例を公開しています。豊富な写真で、それぞれどんな家なのかがよくわかるので、ぜひ一度ご覧ください。
STEP2.家づくり相談
どんな家で暮らしたいのかイメージができたら、ハウスメーカーや工務店で家づくり相談をしてみましょう。工務店と話し合いながら、家づくりのイメージを固めていくのもおすすめです。その際は、できるだけ家族みんなで相談に行き、それぞれの要望を伝えるようにしましょう。
ここではざっくりとした資金計画も話します。収入に対していくらまでの借入ができるのか、どのような返済プランがいいのかといったことを話し合います。
シエナホームデザインは家づくりを住宅ローンからサポートしています。収入やキャリアプランを伺い、施主様それぞれに合う資金計画を提案しております。
「自分の収入で住宅ローンは組めるのか」「信用情報にちょっと不安があるんだけど…」という方は、まずはLINEから、お気軽にご相談ください。
STEP3.住宅ローンの仮審査
資金計画を立てられたら、住宅ローンの仮審査を受けます。
仮審査とは、住宅ローンを清拭に申し込む前に、「この資金計画で審査に通るのか」を審査することです。申込者は住宅ローンの基準をクリアしているのか、返済能力はあるのかを確認するために行われます。
仮審査を受けずに本審査を受けることもできますが、それでは審査に通るかどうかの目安が全くありません。「この収入で本当に返済していけるのか?」を知るためにも、仮審査は必ず受けましょう。
住宅ローンの審査をクリアするためのコツは、こちらの記事で紹介しています。
STEP4.土地探し相談
住宅ローンの仮審査をクリアしたら、いよいよ具体的な話に移っていきます。
家を建てる土地がまだ決まっていない場合、まずは土地探しの相談をしましょう。どのようなエリアの、どのくらいの広さの土地がいいのか、予算と合わせて要望を伝えます。
工務店は土地探しのプロでもあります。施主様自身でも土地は探せますが、工務店と二人三脚で探していった方が、より良い土地を早く見つけられるでしょう。地域のさまざまな業者とつながりのある工務店だからこそ、見つけられる土地もあります。
STEP5.建物要望ヒアリング
土地探しと同時に進めるのが、どんな家を建てたいのか、具体的な要望のヒアリングです。STEP2の家づくり相談で伺ったざっくりしたイメージを基に、家づくりの構想を固めていきます。
ここではどんなデザインにするのか、間取りはどうするかなど、曖昧だったイメージがどんどん具体的になっていきます。ざっくりとした間取り図を書いてみたり、イメージに近い実例を見てみたり、楽しい作業になるでしょう。
「こんな家に住みたい!」というイメージを、SNSで見つけた写真付きで伝えてくれる方もいます。SNSやハウスメーカー、工務店の施工実例を見て、気になる写真があったら、どんどん保存していきましょう。
STEP6.土地の見学・見極め
家づくりの構想を固めていく間に、良さそうな土地がいくつか見つかるでしょう。良さそうな土地を見つけたら、実際に観に行ってみて、本当にそこで良いのかを見極めましょう。
ここで大切なのは、ハウスメーカーや工務店の担当者と一緒に見学に行くことです。
一見良さそうな土地でも、「土地全体が坂になっていて改良工事にお金がかかる」「水道ありと書いてあるのに水道が引き込まれていない」といった問題を抱えていることもあります。特に、良さそうな土地なのに安い場合は要注意です。
このような問題を一般の方が見極めるのは難しいですから、必ず工務店の担当者と一緒に見学に行きましょう。
これらの問題についてよく知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
【教えて!シエナの家づくり】その93.土地選びで気を付けることは?
STEP7.土地買い付け予約(契約)
土地を見学して「ここなら大丈夫そうだ」となったら、土地の買い付け予約をします。これは土地の契約であり、買い付け予約後に住宅ローンの融資実行を経て、土地の売主に購入代金を支払います。
なお、購入を前提としているなら、契約の前に予約をすることもできます。この予約は小売店でいう取り置きで、長くて2週間ほど、「本当にこの土地でいいのか」を考える猶予をつくれます。
すべての売主が予約に応じてくれるとは限りませんが、「もう少し時間をかけて考えたい」「でもその間に土地が売れてしまうんじゃないか」と不安なら、まずは工務店の担当者に相談してみると良いでしょう。
STEP8.プラン提案
土地の契約が済んだら、その土地にどんな家をどのように立てるのか、正式なプランを提案します。土地はそれぞれ広さも形も違います。STEP5の建物要望ヒアリングで作った構想を、契約した土地でどう実現するのかを考えていきます。
なお、土地の買い付け予約が済むと、家づくりは一気に進んでいきます。ここから先は確認申請の提出や住宅ローンの正式申し込みなどもあり、プランをじっくり考える余裕はありません。事前に構想を固めておかないと、納得のいくプランはつくれないでしょう。
STEP9.工事請負契約
納得のいくプランができたら、工務店と工事請負契約を結びます。どんな家を、いつまでに、いくらで建てるという契約です。この契約は法律で義務付けられているものなので、必ず結ばなければなりません。
STEP10.建築確認申請の提出
工事請負契約の後は、建築確認申請という書類を提出します。これは、手多様としている建築物が建築基準法に適合しているかどうかを審査するためのものです。
確認申請の提出先は自治体や確認検査機関です。申請は本来施主がしなければなりませんが、委任状があれば建築士に代行してもらうこともできます。自分で申請するにしても、代行してもらうにしても、工務店に相談しながら手続きを進めましょう。
STEP11.住宅ローンの融資申し込み
工事請負契約や建築確認申請の提出とほぼ同じ時期に、住宅ローンの融資を申し込みます。STEP3の仮審査とは異なり、今度は正式な申込みをし、本審査を受けます。
仮審査を受けていても、本審査には1~2週間ほどかかります。金融機関が繁忙期だったり、追加書類が求められたりすると、かかる時間は長くなるでしょう。
STEP12.仕様の打ち合わせ
住宅ローンの本審査にはそれなりの時間がかかります。審査結果を待つ間に、家づくりの細かな仕様の打ち合わせを進めておきましょう。この打ち合わせは何回か行います。
ここでは建具や家具などの細かな仕様を決めていきます。たとえば造り付けの簡単な棚を作るとか、その場合のデザインはどうするとか、そういったことを決めていきます。これらの予算のすり合わせもここで行います。
STEP13.土地代金の支払い
住宅ローンの本審査に通ると、土地の代金を支払い購入します。これで土地は自分のものになり、そこに家を建てられるようになります。
なお、住宅ローンで借りるお金は、住宅の引き渡し日に振り込まれるのが普通です。そのため、土地代金の支払い時点では、手元にローンで借りたお金はありません。
自己資金で土地代金を支払えない場合は、次のような選択肢があります。
- 土地先行融資:住宅代金の融資の前に、土地代金の融資を受けられるローン。土地を担保に借入をするという仕組み
- つなぎ融資:住宅ローンの融資の前に必要な「つなぎ資金」を借りるローン。無担保のローンであるため金利は高め
- 分割融資:土地購入時に一度目の融資が、住宅の引き渡し時に二度目の融資が実行されるローン。金利を抑えられるが扱っている金融機関が少ない
STEP14.地盤調査
土地に家を建て始める前に、地盤調査をしなければなりません。その土地に建物を建てても大丈夫なのか、建物を支えられるだけの強さがあるのかを調査します。土地の強度が足りなければ、地盤改良工事をしてから家を建て始めます。
ちなみに、新潟市周辺では8割近くの土地で地盤改良工事が必要です。調査の結果、改良工事が不要とわかることもありますが、最低限のリスクヘッジとして、地盤調査はしておくべきでしょう。
地盤調査について詳しく知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
【教えて!シエナの家づくり】その55.地盤調査は必要?どの方法がいいの?
STEP15.地鎮祭
地盤調査の後は地鎮祭(じちんさい)です。地鎮祭とは、その土地に住まう神様に対して「ここに家を建てても良いですか?」と許しを請い、家と家族を守ってもらうための儀式です。
多くの人にとって、家づくりは一生に一度のことです。「神様に守ってもらう」という考え方がしっくりこなかったとしても、いい思い出にはなります。
地鎮祭をしない場合もありますが、シエナホームデザインとしては、することをおすすめしています。
こちらの記事では、地鎮祭ではどんなことをするのか、おおまかな流れを動画付きで紹介しています。
【地鎮祭とは?】家族でお祈りをして、神様に我が家を守ってもらう
STEP16.現場周辺あいさつ
工事を始める前に、現場周辺のお家にあいさつをして回りましょう。「これから工事でご迷惑をおかけしますが…」と事前にあいさつしておくことで、引っ越してきた後も良好なご近所関係を築けるでしょう。
あいさつ回りは両隣と、向かいの3軒、真裏のお家にするのが一般的です。また、自治会長や班長にもあいさつしておくと印象が良く、自治体関係の相談もしやすくなるでしょう。
あいさつの際はタオルや洗剤などの使ったらなくなる日用品を、粗品として持参します。のしの表書きは、上側は「御挨拶」または「粗品」とし、下側は「〇〇家」と名前を書きましょう。水引は紅白の蝶結びを選びます。
なお、あいさつ回りは地鎮祭の当日が良いとされています。早朝や夜などの相手の迷惑になる時間を避け、なるべく家族であいさつ回りをしましょう。最低でも、世帯主はあいさつに行くようにしてください。
STEP17.地盤改良工事
STEP14の地盤調査の結果に応じて、地盤改良工事をします。地盤の表面だけを改良する「表層改良」、硬い地盤まで杭を埋め込む「柱状改良」など、さまざまな方法があります。
方法に応じてコストは変わりますが、ここではコストを気にするよりも、安心して暮らし続けるために必要な工事をしなければなりません。工務店と相談し、必要な工事をしてもらいましょう。
地盤改良の方法や必要性については、こちらの記事で解説しています。
STEP18.基礎工事
地盤改良が済み、土地に家を建てられるようになったら、基礎工事が始まります。建物の基礎を埋めるために地面を掘り、その中に基礎を作ります。
床下に防湿シートを敷いたり、鉄筋を組んで第三者機関の検査を受けたり、土地の状況や建物の工法に応じてさまざまな工事をします。
基礎工事について詳しく知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
【教えて!シエナの家づくり】その59.基礎工事って何するの?
STEP19.上棟
基礎工事が終わり、建物の骨組みができることを「上棟」といいます。建物の形ができた状態になるので、いよいよ我が家ができるのかという実感がわいてくるはずです。このタイミングで現場を見に行ってみるのもいいでしょう。
上棟のタイミングでは、上棟式という儀式が行われることもあります。
STEP20.手形式
シエナホームデザインでは上棟の後、「手形式」というイベントをすることをおすすめしています。
手形式とは、家の骨組みの梁の部分に、家族みんなで手形を押すイベントのことです。家を建てた記念になると、多くのご家族から好評をいただいています。
上棟式や手形式は必ずしなければいけないわけではありません。しかし、家づくりは人生に一度の一大イベントです。思い出づくりにやってみてはいかがでしょうか。
こちらの記事では、手形式の様子を写真や動画付きで紹介しています。
STEP21.社内検査
完成した家の引き渡し前に、社内検査を行います。社内検査とは、家が図面通りに作られているのかをチェックする工程です。現場監督はもちろん、社内の他スタッフも立ち合い、複数人でしっかりと検査を進めていきます。
STEP22.お客さま立合完了確認
社内検査の後は、現場担当者と施主様が立ち会い、完成した家を再びチェックします。気になることやミスなどがあれば、ここで遠慮なく伝え、修繕してもらいましょう。
STEP23.引き渡し準備
家が完成し、各種チェックも済んだら、引き渡し準備に入ります。このステップも忙しく、引き渡しの日程を決めたり、今住んでいる住居の退去日を家主に伝えたりしなければなりません。必要書類やお金の振込の準備、引っ越しの荷造りなども必要です。
引っ越し当日はトラックが道路をふさぎ、近所に迷惑をかけることもあるかもしれません。そのため、事前にあいさつ回りをする家庭もあるようです。
STEP24.引き渡し・入居
諸々の準備が終わり、建築会社にお金を振り込んだら、お引き渡しです。家の鍵や建築確認済証などを受け取ったり、司法書士と登記手続きのための書類を確認したり、ここでもしなければならないことはあります。
とはいえ、これらの手続きが済めば、いよいよ新居での生活が始まります。もう少しだけ頑張りましょう。
家づくりは工務店と二人三脚で
今回お伝えしたように、家づくりではさまざまな手続きや準備をしなければなりません。
一般の方ではわからないことも多く、工務店と連絡を取り合いながら、行き違いの内容に進めていきましょう。不安なことやわからないことがあれば、その都度、工務店に相談してください。
シエナホームデザインでは、家づくりをトータルサポートしています。
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どのお客さまも、困ったことや不安なことはすぐに相談してくれました。おかげで、私たちも家づくりを進めやすかったです。
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