【教えて!シエナの家づくり】その91.片づけってどうすればいいの?
家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第91回の質問は「片づけってどうすればいいの?」です。
価値観や個性に合う収納を
片づけや収納と一口の言っても、いろいろなやり方があります。自分に合う収納方法なら面倒な片づけ作業もすこし楽しくなりますし、お家過ごす時間も心地よくなるでしょう。
まず、自分には見せる収納が合うのか、隠す収納が合うのかを考えてみてください。
お気に入りの小物を飾りたい、調味料や飲み物、お茶っ葉はおしゃれな容器に移し替えて使っている、というような方には、見せる収納が合うでしょう。掃除はなるべく楽に、手早く終わらせたい、部屋に物が多いと落ち着かない、というような方には、隠す収納が合うでしょう。
雑誌やSNSで見かけるおしゃれな収納には憧れますが、自分に合わないやり方だと、片付けが億劫になります。今までの暮らしを振り返ったり、いろいろな収納方法を試したりして、自分に合う片づけ方を探してみましょう。
右脳派・左脳派で片づけ方は変わる
利き脳、という言葉をご存じでしょうか。利き手の頭バージョンのことで、脳にも右利き・左利きがあります。要は、右脳タイプか左脳タイプかという話で、脳のタイプによって合う収納方法は異なります。
この利き脳は、4つのタイプに分けられます。
まずは腕を組んでみてください。右腕が下になる人は「アウトプット右脳タイプ」、左腕が下になる人は「アウトプット左脳タイプ」です。
次に、両手を合わせて指を組んでみてください。右手親指が下なら「インプット右脳タイプ」、左手親指が下なら「インプット左脳タイプ」です。
それぞれ、次のような特徴があります。
アウトプット右、インプット右
直感重視、細かな分類や戻す作業が苦手なタイプです。物がどこにあるのかの位置認識には優れていますが、使った物を同じ場所に戻すのは苦手です。大まかな分類で物を整理整頓できるようにするといいでしょう。
たとえば本を片付けるなら、「小説」「自己啓発」「〇〇の参考書」のようにするのではなく、「本はここにまとめる」のように片づけるのがおすすめです。
アウトプット左、インプット右
ビジュアルと実用性の両方を重視し、完ぺきを目指そうとするタイプです。はじめから理想を目指してしまうため、作業に取り掛かるまでの腰が重く、模様替えや片づけにも時間がかかってしまうでしょう。
このタイプは形から入るとやる気を出せます。お気に入りの収納グッズを用意したり、整理整頓や模様替えの計画表を作ったりするといいかもしれません。「妥協すること」も意識するといいでしょう。
アウトプット右、インプット左
人と同じやり方ではうまくいきづらい、個性派タイプです。情報収集が得意でいろいろなやり方やノウハウを知っていますが、自分が納得しないとなかなか動けません。
このタイプは自分をよく観察して、マイルールを見つけることを心がけましょう。自分が納得している、自分にとって使いやすいなら、「え、これをここに片づけるの?」と思われるような収納方法でもOKです。
アウトプット左、インプット右
ビジュアルよりも実用性を重視するタイプです。細かな分類やラベリングも得意で、整理整頓も得意です。ただ、ルールが決まっていないと動けなくなってしまうことも。また、ストイックになりすぎるところもあり、大掃除では物を捨てすぎてしまうかもしれません。
まずはどこに何を片づけるのか、ルールを決めるところから始めましょう。細かい仕切りがある収納ケースや棚を用意するのも良いでしょう。
子どもの考える力を育むためにも片づけは大切
片づけを通して、子どもの「考える力」を育むこともできます。片づけをするときは、どこに何をしまうのか、何が必要で何を捨てるのかを考えなければなりません。片づけや整理整頓を通して、子どもは「これって本当に必要なのかな?」「どこに片づけたら取り出しやすいかな、部屋がスッキリするかな」のように、考える力をトレーニングできます。
ここで大切なのは、親子で話し合いながら片づけをすること。子どもに任せきるのでも、親が何でも決めるのでもなく、親子で相談しながら収納場所を決めたり物を整理したりしていきましょう。
幼いころから片づけを通して親と対話する。この経験が、良い親子関係を育んでくれます。「親が相談に乗ってくれる」という安心感、「自分の気持ちを尊重しながら、一緒にいい方法を探してくれる」という信頼感を育みましょう。
そうすれば思春期のような、親と話しづらい時期になっても、子どもは相談しやすくなります。こうした良い親子関係を築くことは、いつか来る親離れ、子離れのためにも大切です。
自分に合う収納方法を見つけるには?
ここまでお伝えしてきたように、片づけがしやすい収納方法というのは、人それぞれ違います。また、片づけは子どもの考える力や良い親子関係を育むためのツールにもなります。
ただ、自分や子ども、ひいては家族に合う収納方法を見つけるのは簡単ではありません。自分と家族で合う収納方法が違うかもしれませんし、いくら家族といっても、パートナーや子どものことは、自分のことほどにはわからないはずです。
「こうして自分を見つめ直してみると、自分のことって意外とわからないな」「インテリアや収納の話になると、家族となかなか意見が合わないんだよな」と悩む方は、ライフオーガナイザーに相談してみてはいかがでしょうか。
ライフオーガナイザーとは、収納や暮らしのことをアドバイスしてくれる、コンサルタントのような人です。一人ひとりに合う収納術や生活スタイルを提案したり、家族全員が気持ちよく過ごせる方法を一緒に考えたりしてくれます。
シエナホームデザインでも、ライフオーガナイザーとコラボすることがあります。家族みんなにとって暮らしやすい家を建てたい方、整理整頓の悩みがある方は、まずはお気軽にお声がけください。
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