【教えて!シエナの家づくり】その69.木板張りはメンテナンスが大変?
家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第69回の質問は「木板張りはメンテナンスが大変?」です。
木板張りの魅力
木板張りとはその名の通り、外壁や内壁に木の板を張ることです。後述する塗装のやり方により見た目は変わりますが、自然の木が持つ風合いを活かしたエクステリア・インテリアが魅力です。
本記事では木板張りの外壁について解説します。室内の木板張り(無垢材)が気になっている方、木板張り以外の内装材も知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。
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木板張りに塗装が必要な理由
木板張りの外壁には塗装が必要です。外壁に張った木の板は雨や風、紫外線に常にさらされています。これらによって木の板はダメージを蓄積させ、次第に劣化していきます。塗装によって木材の表面が保護され、劣化を防げるのです。
塗装がないと外壁材が長持ちしません。もちろん、塗装は少しずつ剥がれていきますから、定期的な塗り直しも必要です。
木板張りの2種類の塗装
木板張りの塗装は大きく「木目を消す塗装」と「木目を活かす塗装」に分けられます。それぞれどのような塗装なのか、仕上がりや耐久性について解説します。
木目を消す塗装
海外映画や海沿いのカフェなどで、ペンキが厚く塗られた建物を見たことはないでしょうか。これが「木目を消す塗装」で、外壁の表面にべったりとペンキを塗ることで木材の表面を保護します。
木目を消す塗装は耐久性の高さが魅力ですが、厚く塗られたペンキによって木材ならではの味わいが失われてしまいます。
最近は木板張りでなくともこのようなデザインにできる外壁材が増えました。メンテナンスの手間を考えると、「ペンキの厚塗りに見える、人工的な外壁材」を選んだ方がいいかもしれません。
木目を活かす塗装
「木目を活かす塗装」では、木材保護塗料と呼ばれる浸透タイプの着色塗料を使います。木目を消す塗装と比べて耐久性は劣りますが、塗装をしても木目がしっかり残ります。木の自然な風合いを大切にしたいなら、こちらのタイプがおすすめです。
ただし、耐久性は低いためこまめなメンテナンスが必要です。外壁だけでなくウッドデッキに使うことも多いですが、マメな人以外にはあまりおすすめできません。
木板張りはメンテナンスが大変!手軽さ重視なら「植栽・シンボルツリー」もおすすめ
木板張りはほかの外壁と比べて耐久性が低く、こまめなメンテナンスが必要です。木は切られて木材になった後も「呼吸」をしていて、塗装が長持ちしないのです。3~5年ほどで塗装が剥がれることもあり、定期的な塗り替えを覚悟しなければなりません。
木板張りを考えるなら、メンテナンスに手間や費用がかかることを覚悟しておきましょう。
ただ、木板張りにはほかの外壁材にはない風合いがあります。自然の木目を活かした木板には同じものは2つとありません。時間の経過によって表情を変えていく木の家は、家主と一緒に年齢を重ねていきます。
この「経年変化」が木板張りの醍醐味でしょう。DIYが好きな人にとっては、自らの手で外壁の塗り直しをする楽しみもあるかもしれません。
こまめにメンテナンスする自信がない、木板張りはちょっと負担が大きすぎる、「でも、自然の息遣いを感じられる家を建てたい」という方には、植栽やシンボルツリーがおすすめです。玄関先にちょっとした木や植物を植えるエクステリアで、植え方によっては日よけや目隠しにもなります。
こちらの記事では植栽やシンボルツリーについて解説しているので、気になる方はぜひお読みください。
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