【教えて!シエナの家づくり】その66.雨漏りしやすいのはどんな家?

2022年09月05日
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家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第66回の質問は「雨漏りしやすいのはどんな家?」です。

保険の支払い理由の9割は雨漏り

家の不具合で最も多いのが雨漏りであり、保険の支払い理由の9割ほどが雨漏りによる不具合の修理といわれています。特に新潟は雨や雪が多く、きちんとした対策が必要です。

デザイン重視の家は雨漏りしやすい


「雨漏りしやすい家」というものがあります。特に最近はこういう家が多く、私たちも町を歩いていると「この家は数年後に雨漏りしそうだな」という家を見かけることが増えてきました。

このような、一目見ただけで雨漏りしやすいとわかる家はどんな家なのか。それは「デザイン重視の家」です。雨漏りの原因にはデザイン上の問題と施工上の問題が挙げられますが、かっこ良さを意識しすぎた結果、雨漏りしやすいようなデザインになってしまっている家をよく見かけます。

具体的には、次のようなデザインの家では雨漏りが起こりやすいです。

  • 軒がない家
  • 窓がいくつも繋がっている「連窓」の家
  • バルコニーの上に屋根がない家 など

ほかにも、鉄筋コンクリートだったら問題ないデザインを木造でやってしまうのも良くありません。

恥ずかしながらシエナホームデザインも、かつてこのようなデザインの家を造ってしまったことがあります。当時の苦い経験があったからこそ、雨漏りによる不具合の起こりづらい家づくりができるよう、勉強や研究を重ねてきました。

入ってきた雨をいかに抜くかが大切


雨はどこから入ってくるかわかりません。風に巻き上げられた雨が屋根の下から入ってくることもあります。

雨漏りを完全に防ぐのは難しいです。雨漏りしやすいデザインは避けること、しっかりとした対策を取ることなど、雨漏り防止も大切ですが、「入ってきた雨を抜くこと」も忘れてはいけません。

問題なのは天井や壁の内側に雨(水や湿気)が溜まることです。入ってきた雨が抜けない状態が続くと、構造部分の木材を腐らせたりカビが生えたりしてしまいます。

壁内の通気を良くし、雨や湿った空気がしっかり抜ける構造にすることで、長く安心して暮らせる家が建てられます。

雨漏りに見える結露もある

天井から水が垂れてきたら、普通は雨漏りだと思うでしょう。しかし、これが実は雨漏りではなく「結露」だということもあります。室内と天井裏の温度差が大きく、融点(気体が液体に変わる温度)に達すると、水蒸気が水滴となり垂れてきます。

これを防ぐには気密性と断熱性を高めること、部屋ごとの室温差をなるべく小さくすることが大切です。

気密性と断熱性はしっかりとした施工で確保することができますが、部屋ごとの室温差を防ぐには「室温差をつくらない暮らし方」をしなければなりません。たとえば部屋の扉を閉め切って暖房をつけていると、一部屋だけ暖かい状態になってしまいます。

シエナホームデザインでは雨漏りはもちろん、このような結露への対策も重視しています。すべての部屋がちょうどいい室温・湿度で過ごしやすく、長く安心して暮らせる家がシエナの家です。

シエナホームデザインの家づくりについて、こちらで詳しく紹介しています。

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