【教えて!シエナの家づくり】その60.構造材にはどんな木を使うの?
家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第60回の質問は「構造材にはどんな木を使うの?」です。
構造材は土台、柱、梁の3つに分けられる
構造材とは、柱や梁、土台などの建物の構造部分に使う建材のことです。構造部分は建物の重さを支える大切な部分で、十分な強度が求められます。
木にはそれぞれ「横からの力に強い」「上からの力に強い」といった特徴があります。梁なら横からの力に強い木を、柱なら上からの力に強い木をというように、部分ごとに使う木は変わってきます。
土台はヒノキやツガ材など、耐久性を重視
土台は鉄筋コンクリートで造った基礎の上に、基礎と水平になるように木材を固定します。アンカーボルトを使い、基礎と土台を固定します。
土台は地面に最も近い場所にあるため、湿気やシロアリなどによるダメージに強くなくてはいけません。建物全体の荷重がかかる部分でもあるため、十分な強度と耐久性が求められます。
たとえばヒノキのような、耐久性・耐水性に優れた木材を使うことが多いです。防腐措置が施されたツガを使うこともあります。
梁は松や集成材など、横からの力に強いものを
梁は屋根や床に対して水平に、横向きにわたす構造材です。柱と柱をつなぐようにわたす「大梁」や、大梁と大梁の間をわたす「小梁」がありますが、いずれも力は横(梁から見て上)からかかります。
そのため松や、構造用の集成材など、横からの力に強い折れにくい木を使います。
柱はスギのような、真上からの力に強いものを
柱には鉛直荷重といって、屋根などの重さが真上からかかります。真上から力がかかっても折れない、曲がらない木を使わなければなりません(ちなみに、真上からの力で柱が曲がることを挫屈といいます)。
ただ、真上からの力にだけ強ければいいわけでもありません。たとえば地震の横揺れや、風により壁面にかかる横からの圧力に耐えるためにも、柱は必要です。
そんな柱には、スギがよく使われます。スギは成長が早く、まっすぐに伸びていくため、狭い土地でも育てやすいです。日本で最も使われている木材であり、入手しやすく使い勝手もいいのです。
集成材と無垢材って、結局どっちがいいの?
木材には集成材と無垢材があります。集成材とは薄く切った木の板を接着剤で張り合わせて厚い板や角材のような形にしたもの、無垢材とは木を板や角材などの形に切り出して乾燥させたものです。
一昔前まで、集成材は接着力が落ちて木の板同士が剥がれたり、シックハウス症候群の原因になったりと悪いイメージもありました。
しかし、今は技術が進歩し規制も強化され、このような問題は起こりづらくなりました。国産でも輸入でも、工業規格にさえ合っていれば問題なく使えます。
特に梁であれば、無垢材よりも集成材の方が強度が高いこともあります。無垢材で考えるよりも、集成材で考えた方が、梁の大きさを小さくできることも多いです。特に吹き抜けの天井のような、梁が見えるデザインにする場合、圧迫感を抑えられるでしょう。
梁や柱に節があっても大丈夫?
木材には節のあるものもあります。また、「抜け節」といって、節が抜けてその部分に穴が開いているものもあります。節うあ抜け節のある木材は、梁や柱に使っても大丈夫なのでしょうか。
大きな節や抜け節のあるものは、断面欠損といって、構造材にとって大事な部分が欠けている状態です。ただ、よほど大きなものでなければ大丈夫ですし、工務店も十分な強度が出せる木材を選んでいます。
「見せる梁・柱」はシエナにお任せ!
構造は基本的に見えない部分ですし、工務店は荷重や強度を計算して木材を選んでいます。施主さん側で木材の種類にまでこだわり、選ばなければならないということはあまりありません。
ただ、「天井を吹き抜けにして梁が見えるデザインにしたい」「大黒柱を目立たせるデザインにしたい」など、デザインにこだわりたい施主さんもいるでしょう。このような場合、工務店とよく相談して、強度的にもデザイン的にも納得できる木材を選びましょう。
シエナホームデザインは吹き抜け天井の家を建てることも多く、「見せる構造材」のある家づくりが得意です。吹き抜け天井の家を建てたい方、構造材にまでこだわりたい方は、まずはLINEやお店で気軽に相談してください。
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