【教えて!シエナの家づくり】その3.家づくりにかかるコストはどのくらい?

2021年10月15日
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家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第3回の質問は「家づくりにかかるコストはどのくらい?」です。

かかるコストは「家のグレード」によって変わる


家づくりにどのくらいのコストが、具体的な金額を知りたいという方は多いでしょう。しかし、「□□な家なら、だいたい〇〇万円くらいです」のような指標を示すことはできません。家づくりのコストは「家のグレード」「立地」「敷地面積」などのさまざまな要因に左右されるからです。

立地や敷地面積が家のコストを左右するのはイメージしやすいでしょう。では、「家のグレード」とは何でしょうか。

家のグレードとは、気密性や断熱性、耐震・耐風性能などで総合的に見た「家の性能」のことです。

例えばZEH(ゼッチ、Zero Energy Houseの略称)と呼ばれる最高クラスの住宅は、「高気密・高断熱+再生可能エネルギー(太陽光パネル)の導入により、1年間のエネルギー消費量の収支がゼロとなること」を目指しています。このZEH住宅では、暮らしにかかる光熱費をかなり節約できますが、建てるにはたくさんのお金がかかります。

「そこまでお金はかけられないな」と感じるなら、例えば太陽光パネルの設置を諦めたり、気密性や断熱性のグレードを落としたりして、コストダウンを図ることも可能です。

このような家づくりのコストに影響する「住宅の性能」が、家のグレードです。

土地と家の予算のバランスはどのくらい?

土地と家では、どちらにどのくらいのコストがかかるの?
土地と家の予算比は、だいたい何対何くらいがちょうどいいの?

これも、なかなか明確に答えられない問題です。通勤・通学や買い物のしやすさを考えるなら土地により多くのお金をかけるべきですし、それよりも「家でどのくらい快適に過ごせるか」を考えるなら、家そのものにお金をかけるべきでしょう。

土地と家にかける予算について、どのようにバランスを取ればいいのか、考え方の一例を紹介します。

立地的な利便性を求めるなら


通勤・通学などの「立地的な利便性」を求めるなら、土地にかける予算の比率を高くしてもいいでしょう。

友達と一緒に学校に行ったり家に帰ったりするのは大切な経験ですし、通学路は進学のたびに変わります。そのため通学よりも、通勤の利便性で立地を決めるのがおすすめです。

今後、今の会社にずっと勤め続けられそうなら、会社からの徒歩もしくは自転車圏内に家を建てるといいでしょう。例えば片道30分の通勤時間がかかる、年間休日121日の会社に勤めているなら、1年で243時間が通勤に費やされます。

なるべく会社の近くに家を建てた方が、オフの時間を増やせます。徒歩や自転車で通勤できる距離なら、満員電車のストレスもありませんし、通勤のついでに軽い運動もできるでしょう。

転職の可能性があるなら、なるべくその業界の中心地に家を建てるのがおすすめです。例えば新潟県でオフィスワークをするなら中央区、金属加工系の職人をしているなら燕三条の土地が便利、というイメージです。

家そのものの利便性を求めるなら


在宅ワークがメインの人や子育てや家事のしやすさを重視する人など、「家そのものの利便性」を求めるなら、家にかける予算の比率を高くしてもいいでしょう。

家で過ごす時間が長いということは、エアコンを点けている時間も長いということです。家づくりに多少お金がかかっても、その後ずっと節約できることを考えれば、差額は十分に回収できるでしょう。

在宅ワークがメインの人なら、家(仕事部屋)の快適さはもっと重要です。少し多めのお金をかけてでも「仕事に集中できる部屋」を作った方が、昇給やインセンティブ獲得にもつながるでしょう。

このように、家そのものにかかる費用は「かけた費用を回収できるかどうか」で考えることが大切です。

もちろん、家そのものの利便性を重視する場合でも、買い物しやすさが大切なことに変わりはありません。会社や交通機関からの距離は気にしないとしても、スーパーやコンビニ、ドラッグストアからの距離は意識しましょう。

家づくりのコストや土地と家の予算のバランスは、家族ごとに異なる

土地の購入や家を建てることにどのくらいの費用がかかるのか、土地と家の予算比のバランスはどのくらいがいいのか、ハッキリしたことは言えません。予算の金額や適切なバランスは、家族ごとに変わってくるからです。

まずは家族とよく話し合い、自分たちのライフスタイルを見直してみてください。共働き世帯ならお互いの通勤距離を踏まえ、買い物もしやすい土地を買うといいでしょう。家で過ごす時間は短いため、そこまで広い敷地は必要ないかもしれません。

在宅ワークの人や専業主婦(主夫)のいる家庭では、買い物のしやすさは確保しつつ、家そのものに予算を割いた方がいいでしょう。気密性と断熱性にこだわって光熱費を節約したり、在宅ワークに集中したりできる環境を作れば、かけた費用は数年~十数年程度で回収できるはずです。

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