【教えて!シエナの家づくり】その73.屋根材の選び方とメンテナンスは?

2023年10月25日
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家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第73回の質問は「屋根材の選び方とメンテナンスは?」です。

きちんとメンテナンスすれば、屋根は一生もつ

屋根に限らず、住宅を長持ちさせるには「メンテナンス」が大切です。特に屋根などは、きちんとメンテナンスすれば一生もたせることもできます。

屋根を、ひいては安心して暮らせる我が家を保つには、メンテナンスはもちろん、構造や建材にまで気を配らなくてはなりません。

屋根を長持ちさせるには、「内側」まで気を配ることが大切


屋根を長持ちさせるには「屋根の内側」にまで気を配ることが大切です。屋根の内側のことを、「小屋裏」「屋根裏」などと呼びます。

家を建てるとき、この小屋裏の通気についてよく考えなくてはなりません。台風の多い日本では小屋裏に大きな換気口を作れません。そのため、特に夏場は小屋裏が高温多湿になりやすいです。夏場では屋根の表面は70℃ほど、その内側の小屋裏の天井近くは45℃ほどにもなるといわれています。

小屋裏が高温になると、そこに使われている木材の内側に蓄えられていた水分が水蒸気として放出されます。特に夏場の夜間は高湿になり、木材が腐食しやすい状態になってしまうのです。

高温多湿により小屋裏部分の強度が弱くなると、強風で屋根が吹き飛ばされるリスクが高まります。

瓦は「建材としての耐久性」は高いが、重くて家全体に負担がかかる

小屋裏の通気は大切ですが、屋根にどんな建材を使うのかもよく考えなくてはなりません。

おすすめの屋根材の前に、あまりおすすめできない屋根材として「瓦」が挙げられます。瓦はそれ自体の耐久性が高く、長持ちする屋根材ではありますが、とにかく重くて家にかかる負担が大きくなります。

シエナホームデザインでは研修・研究のために大きな地震の被災地を見に行ったことがありますが、重たい瓦屋根の家は、屋根に家が押しつぶされるような形で全壊していました。

シエナのおすすめは、軽くて丈夫な「ガルバリウム鋼板」

シエナホームデザインでは、軽くて丈夫な屋根材として「ガルバリウム鋼板」をおすすめしています。

ガルバリウム鋼板は薄い鋼板にメッキを施した建材で、屋根や外壁などに使われています。屋根材・外壁材としては少し割高ですが、とにかく軽くて丈夫です。建物本体にかかる負担が小さいため、地震や台風により家が倒壊するリスクを抑えられます。

ガルバリウム鋼板のメンテナンス周期は13~15年ほどで、メンテナンスの内容は表面の塗装です。メンテナンスの頻度を考えても、地震や台風などの災害による倒壊のリスクを考えても、おすすめできる屋根材です。建築費は多少高くなりますが、メンテナンスや万が一の際の補修費などを抑えられるでしょう。

家づくりではイニシャルコストよりも、トータルコストと安心を大切にしよう

いつまでも安心して暮らせる家を保つには、メンテナンスが大切です。どんなに良い建材も、メンテナンスをしなければ少しずつ傷んでいきます。

建材選びだけでなく、小屋裏のような構造体の造り方、湿気対策も大切です。ガルバリウム鋼板のような「長持ちする建材」「メンテナンスの頻度が低い建材」を選んだり、小屋裏のような見えない部分にも気を配ったりすると、建築費は高くなるかもしれません。

しかし、メンテナンスや万が一のときの補修などにかかるお金は少なくなるでしょう。長い目で見たときにお得なのはどちらか、安心して暮らせるのはどちらかを考えることが大切です。

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