【教えて!シエナの家づくり】その35.屋根の種類ごとにかかるコストは?

2022年03月30日
ブログ

家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第35回の質問は「屋根の種類ごとにかかるコストは?」です。

【耐久性は高いが、重くて高い】瓦

日本で昔から使われてきた屋根といえば、やはり「瓦」でしょう。最近では瓦のお家は減りましたが、まだまだ人気の屋根であり、和風住宅に憧れる人も少なくありません。 瓦はさまざまな屋根の中でも最も耐久性の高い部類に入りますが、その分かかるコストは高く、屋根の重量も重くなります。 住宅において屋根は「頭」であり、頭が重いと、壁や構造部分にかかる負担も大きくなってしまいます。地震のときは頭が重い分、家全体が大きく揺られることとなり、倒壊の危険性も高くなるでしょう。 シエナホームデザインは熊本の震災地を見に行ったことがあるのですが、「屋根の形はそのままで、ほかはすべてペシャンコになった家」がたくさんありました。

【瓦屋根】

コスト:高い

耐久性:高い

耐震性:低い

雨漏り:しやすい

適したデザイン:切妻屋根

【軽くて安いが、デザインを選ぶ】アスファルトシングル

洋風の住宅が人気になるにつれ、よく見かけるようになったのが「アスファルトの屋根」です。アスファルトシングルの屋根は安価でありながらデザイン性が高く、オシャレな家を低コストで建てられます。屋根そのものも軽いので、地震や台風による負担も抑えられるでしょう。 ただ、アスファルトの屋根は「雨仕舞い」が悪く、雨漏りしやすいです。デザイン性は高いものの、テイストは選ぶ素材であり、「思い切り洋風」な家以外は相性が悪いかもしれません。

【アスファルトの屋根】

コスト:低い

耐久性:高い

耐震性:高い

雨漏り:しやすい

適したデザイン:寄棟屋根

【シエナのイチオシ】ガルバリウム鋼鈑

機能性や汎用性の高さで考えると、「ガルバリウム鋼鈑」がイチオシです。ガルバリウム鋼鈑は簡単にいえば、「サビに強い加工を施した鋼鈑(金属板)」です。 薄いので軽く、金属なので丈夫であり、それでいて塩害にも強い…。耐用年数は15~20年ほどで、この間はほとんどメンテナンスがいりません。15~20年おきの定期メンテナンスも、塗料を塗りなおす程度で済みます。 価格はやや高いですが、素材そのものの耐久性が高く、家全体の「災害への強さ」も確保できます。軽いガルバリウム鋼鈑を外壁材や屋根材に選ぶことで、家全体の総重量が小さくなり、地震や台風のときにかかる負担も軽くなるからです。

【ガルバリウム鋼鈑の屋根】

コスト:やや高い

耐久性:高い

耐震性:高い

雨漏り:しにくい

適したデザイン:片流れ屋根

雪の多い地域で気にすべき「スガ漏り」とは?

https://www.youtube.com/watch?v=Sl1iNMUATvc 「スガ漏り」という現象をご存知でしょうか。スガ漏りとは、屋根板と屋根板の細いスキマから水が入る現象で、これを放置すると雨漏りの原因となります。 水は上から下へと、重力に従って流れるものです。しかし、その「水が流れる通り道」にごく細いスキマがあると、スキマの入り口から奥の方へと、浸透するように水が伝っていくのです。これは植物が水を吸い上げたり、万年筆でインクが出続けたりするのと同じ現象、「毛細管現象」によります。 雨が降っているだけなら、屋根板のスキマでスガ漏りが起こる前に、水は流れていくでしょう。しかし、屋根の上に雪が積もると、雪(水)がなくなるまでに時間がかかり、積もった箇所でスガ漏りが起こってしまうのです。 これを防ぐためには屋根の勾配をきつくし、スガ漏りが起こる前に雪を屋根から落としてしまわなければなりません。スガ漏りを防ぐための屋根勾配、そしてその勾配に合った「屋根の葺き方、張り方」が大切です。 もちろん、シエナホームデザインでは雨漏りや災害時のリスクを考慮した「屋根の選び方」ができます。好みに合ったデザインと、家族が安心して暮らせる丈夫さ、両方を兼ね備えた屋根を一緒に探しましょう。

CONTACT

資料請求・見学予約受付中

  • LINE公式アカウント
  • 社長BLOG
  • Face Book