【教えて!シエナの家づくり】その34.コストで考えたら、どの外壁材がおすすめ?
家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第34回の質問は「コストで考えたら、どの外壁材がおすすめ?」です。
2種類の主な外壁材
最近では木の板や塗り壁、タイルなど、さまざまな外壁のお家を見かけるようになりました。ただ、これらの外壁材はコストもメンテナンスの手間もかかるもので、よほどこだわりのある場合でなければおすすめできません。一般的には、外壁材は「窯業系サイディング」か「金属系サイディング」から選ぶことになるでしょう。 それぞれどんな特徴があるのか、メリット・デメリットを比較するとどうなのか、簡潔に説明します。ちなみに、シエナホームデザインのおすすめは「金属系サイディング」です。
【最もポピュラー】窯業系サイディング
窯業系サイディングは最もポピュラーな外壁材で、日本サッシ協会が2021年に行った調査によると、日本住宅の8割を占めています(参考:2021年3月版『住宅用建材使用状況調査』の概要)。窯業系サイディングには次のようなメリット・デメリットがあります。
【窯業系サイディングのメリット】
- 外壁材の中でもトップクラスに安価
- デザインの種類が多い
- さまざまな機能を持たせたものが増えている
ただでさえ安価に作れる窯業系サイディングですが、多くの家庭で使われること、つまり大量生産と大量販売が可能になったことで、コストはさらに下げられたといえるでしょう。デザインの選択肢が広いのも、ニーズと流通量によるものです。
【窯業系サイディングのデメリット】
- 耐用年数がやや短い(10~15年ほど)
- 湿気に弱く、痛みやすい
- ボロボロになると修繕できない
窯業系サイディングは湿気に弱く、水場が近くにある土地や日の当たらない部分にはおすすめできません。水を吸って膨らんだり、吸った水分が外壁材の中で凍ったりすることで、外壁の表面はボロボロになってしまいます。 メンテナンスを怠り、限界までボロボロになると、張り替えも難しいです。この場合、「ボロボロになった外壁の上に、新しく外壁材を貼る」という選択肢しかなくなってしまいます。
【シエナのおすすめ!】金属系サイディング(ガルバリウム鋼鈑)
金属系サイディングは丈夫で長持ちする外壁材で、シエナホームデザインでは、特に「ガルバリウム鋼鈑」というものをおすすめしています。金属系サイディングには、次のようなメリット
- デメリットがあります。
【金属系サイディングのメリット】
- 耐用年数が長い(15~20年ほど)
- 外壁材自体が軽いため、家にかかる負担が小さい
- 火はもちろん、金属製でありながら塩害にも強い
- メンテナンスが簡単
総じて、金属系サイディングは「手間をかけずに、長く、安心して使える外壁材」といえるでしょう。普段のメンテナンスはほとんどいらず、定期メンテナンスも表面の塗料を塗りなおす程度で済みます。
【金属系サイディングのデメリット】
- 価格が高い
本当は「施工時にほかの金属に触れさせてはいけないため、扱いが難しい」というデメリットもありますが、これは施主さんには関係ないものです。工務店や大工さんが気を付けて扱えばいいだけの話ですし、シエナと一緒に仕事をしている大工さんは、みんな金属系サイディングの扱いに慣れています。 ちなみに、新築住宅において、金属系サイディングとガルバリウム鋼鈑はほぼイコールのものです。昔はトタンのようなものもありましたが、今時、トタンで家を建てることはまずないでしょう。
コスパで考えるなら、ガルバリウム鋼鈑一択!
https://www.youtube.com/watch?v=_1HEGtNb7Ng コスパで考えるなら、外壁材はガルバリウム鋼鈑(金属系サイディング)の一択でしょう。ガルバリウム鋼鈑は高性能な分、たしかに価格は高いです。 しかし、手間をかけずに長く使えること、メンテナンスの回数が少なくて済むことを考えると、「全体でかかるコスト」は窯業系サイディングとそう変わりません。外壁材自体の軽さから、家の総重量も軽くなり、地震や台風によるダメージも少なくできます。 埃や粉塵が付いたままにしておくと、サビの原因になり得ますが、これらは水で軽く流すだけで落とせます。雨や雪の多い新潟なら、普段のメンテナンスはほとんどいらないでしょう。 イニシャルコストは多少かかるかもしれませんが、ランニングコスト、家を建ててからの手間、いざというときの安心感…。どれを取っても、ガルバリウム鋼鈑は優れています。
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