【教えて!シエナの家づくり】その23.給湯器はどれを使えばいいの?
家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第23回の質問は「給湯器はどれを使えばいいの?」です。
給湯器は「エネルギー効率」が大切
シエナホームデザインでは、家づくりは「エネルギー効率」が大切だと考えています。例えば真冬の寒い時期、灯油のストーブとエアコンだったら、エアコンで暖房をした方がエネルギー効率が高いです。気密性と断熱性の高い家は、エアコンであたためた(冷した)空気が外に逃げにくいため、これもエネルギー効率が高いです。 エネルギー効率が高いと、暖房や冷房にかかるコスト(電気代)も抑えられます。「光熱費をいかに抑えて、快適な暮らしができるか」、これを長い目で見て考えることが、シエナのモットーです。 もちろん、給湯器選びでもエネルギー効率は大切です。給湯器に多少のコストがかかっても、少ないエネルギーでお湯を沸かせれば、その後の生活費・光熱費を抑えられます。長い目で見て、総合的に考えてお得なのはどの給湯器なのか。この視点を持つことが大切です。
【シエナのイチオシ】エコキュート
シエナホームデザインのイチオシというか、最もよく使う給湯器が「エコキュート」です。エコキュートは抜群にエネルギー効率が高く、ほかの給湯器と比べて3~5倍ほども電気代を抑えられます。 エコキュートの仕組みは、簡単にいえば「エアコン」に近いです。エコキュートの中にある「コンプレッサー」という部分に電気で圧力をかけ、それによりお湯を沸かしています。 電気を使ってお湯を沸かすので、まず、ガス代がかかりません。ガスを引かなければ、ガスの基本料金も当然かかりません。 また、電気会社の契約プランによっては、「電気代の安い深夜にお湯を沸かし、それをタンク内にためておく」という使い方もできます。これにより、普通にお湯を沸かすよりも少ない電気代でお湯を使えるのです。
ほかの給湯器は?メリットとデメリットを紹介
シエナホームデザインのイチオシは「エコキュート」ですが、給湯器には、ほかにもさまざまな種類があります。「電気代」「エネルギー効率」の視点で考えれば、たしかにエコキュートはベストですが、維持費を考えるとほかの選択肢もアリです。 代表的な3つの給湯器について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
【エコキュート以外の主な給湯器】
- 電気温水器
- エコジョーズ
- ガス給湯器
電気温水器
電気温水器は、タンク内の水を「電気ヒーター」であたためる給湯器です。電気ケトルのようなもの、とイメージするとわかりやすいでしょう。 エコキュートと比べてエネルギー効率は低く、電気代は4~5倍かかります。ただ、「タンク内の水を電気ヒーターであたためる」というシンプルな構造なので、ほとんど壊れません。エコキュートの2~3倍の期間、修理や入れ替えなしで使えることも多く、「全体でかかるコスト」は意外と変わらないでしょう。
【電気温水器のメリット】
- エコキュートが10年ほどで壊れることも多いのに対し、電気温水器は30年ほどもつことも多い
【電気温水器のデメリット】
- 電気をたくさん使うため、エコキュートの4~5倍ほどの電気代がかかる
エコジョーズ
エコジョーズは簡単にいうと、「エコキュートのガスバージョン」のようなものです。エコキュートが電気を使ってお湯を沸かすのに対し、エコジョーズは少ないガスでお湯を沸かします。 従来のガス給湯器では捨てていた「排気熱」も給湯に使うため、エネルギー効率は約15%アップ、ガスの使用量やCO2の排出量は約15%カットできます。家計にも地球にも優しいガス給湯器、といえるでしょう。
【エコジョーズのメリット】
- ガス代の節約になる
- 環境に優しい
- 機械がコンパクト
【エコジョーズのデメリット】
- 専用の排水システムが必要で、設置できる場所が限られる
- 酸性の湯気がたくさん出るため、設置場所によっては腐食の原因になる
ガス給湯器
昔ながらのガス給湯器を使う家庭もあります。従来的なガス給湯器は電気温水器ほどは光熱費がかからず、エコジョーズのように設置場所が限られることもありません。設置にかかる費用も低いので、イニシャルコストの節約にもなるでしょう。 ただ、エコジョーズやエコキュートに比べると、ランニングコストはかかります。人によっては、「ガスを燃やしてCO2が出るのは、環境に良くないのではないか?」と気になるかもしれません。
【ガス給湯器のメリット】
- 電気温水器よりは光熱費を抑えられる
- 設置しやすく、初期費用も低い
【ガス給湯器のデメリット】
- エコキュートやエコジョーズよりは光熱費がかかる
- CO2排出量が多く、環境に優しいとはいえない
給湯器は、家族や工務店とよく相談して選ぼう!
https://www.youtube.com/watch?v=oSGZCsMDMY8 どんな給湯器を採用するのかで、家づくりにかかるコスト(イニシャルコスト)や、その後の光熱費(ランニングコスト)は変わります。シエナホームデザインではエコキュートをおすすめすることが多いものの、壊れやすさを考えると、必ずしもベストな選択肢とはいえません。 「機械の丈夫さ」「日々の光熱費」などを俯瞰し、バランスの取れたものを選ぶようにしましょう。 人によっては「電気を使った方が環境に優しいのではないか?」と、環境への配慮も重要ポイントになるかもしれません。たしかに、ガスよりも電気でお湯を沸かした方がCO2が出なくて、環境に優しいように感じます。 ただ、電気でお湯を沸かすとしても、電気を作る際にCO2が発生しています。「CO2が家で発生するのか、発電所で発生するのか」の違いであり、結局はあまり変わらないともいえるでしょう。 まずはこのような知識と考え方を身に付け、フラットな目線を持ってください。そのうえで、「家づくりのプロ」である工務店とよく相談し、暮らし方に合った給湯器を選びましょう。
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