【教えて!シエナの家づくり】その41.電気・水道工事のコストは?
家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第41回の質問は「電気・水道工事のコストは?」です。
家を建てるのは、大工さんだけではない
設計や住宅ローンの契約が終わり、工事が始まってしまえば、後は大工さんに家づくりを一任することになる…。そう思っている方は多いでしょう。 しかし、家を建てるのは大工さんだけの仕事ではありません。例えば電気の配線工事や水道管の引き込み、これらに付随する各種器具の取り付けなどは、各分野の専門家が手がけます。1軒の家を建てるには、さまざまな職人さんが協力して仕事をしなければならないのです。 もちろん、施主さんから見れば大工さんも電気配線の職人さんも、同じ「家を建ててくれる人」であることに変わりはありません。 ただ、このことを知識として知っておくのは無駄ではないでしょう。電気や水道などの工事はどんなことをして、どのくらいのコストがかかるのか。家づくりにかかる予算をイメージしやすくなるからです。
電気関係の工事と、かかるコスト
電気関係の工事では、主に次のようなことをします。
【電気関係の工事】
- 電線の引き込み
- コンセントやスイッチ、照明などへの配線
- コンセントやスイッチなど、器具の取り付け など
電気関連の工事ができるのは、「電気工事士」の資格がある人でなければできません。これらの工事には、建築費全体の10%ほどがかかります。 ちなみにシエナホームデザインでは、家の気密性を高めるために、外壁側にはなるべく配線をしないように設計をしています。配線をするには壁に穴を開ける必要があり、それにより気密性が下がってしまうからです。
コストがかさむケース
電気関連の工事費は、建築費全体の10%ほどです。しかし、次のようなケースではコストが多めにかかります。
【電気工事費がかさむケース】
- 電気関連の機器の種類や数が多い場合
- 太陽光発電をする場合 など
スイッチやコンセントの数を多くしたり、それにより配線が複雑になったりすれば、電気工事費も膨らみます。太陽光発電の設備には、150万円ほどの費用がかかります。 ただ、太陽光パネルは一度設置してしまえば、メンテナンスなしでも30年は使えるでしょう。発電した電気を自宅で使えば、電気代を半分ほどに抑えることも可能です。費用対効果を考えれば、太陽光発電は賢い選択といえるでしょう。
水道関係の工事と、かかるコスト
水道関係の工事では、主に次のようなことをします。
【水道関係の工事】
- 給排水やお湯の配管
- 建物の周りの排水設備の設置
- トイレや洗面化粧台などの機器の取り付け など
これらの工事にかかるコストは、電気関係と同じく、建築費全体の10%ほどです。 水道関係の工事をするのに資格はいりませんが、腕の確かな人に任せないと、水漏れや管の詰まりなどの原因になり得ます。 例えば「排水管の角度」も調整が必要です。角度が緩すぎると詰まりやすいのはもちろん、急すぎても水だけ流れ、汚物が管内に残りやすくなってしまいます。 もちろん、シエナホームデザインではこのようなことがないよう、信頼できる職人さんに依頼をしています。
コストがかさむケース
水道関係の工事費は、建築費全体の10%ほどです。しかし、次のようなケースではコストが多めにかかります。
【水道工事費がかさむケース】
- トイレが複数ヵ所にある場合
- トイレや水回りを3階にも設置する場合
- 建物の位置が道路から離れている場合 など
トイレや水回りを3階に設置する場合、水道管の圧力が低いと、上まで水を運べません。この場合、水を3階まで上げるための機械を設置しなければならず、その分コストはかさみます。 建物の位置が道路から離れるとコストがかさむのは、自宅の水道管と大元の水道管までの距離が長くなるからです。水道管は長いものほど高く、同じ土地でも「敷地の奥」に建物を作った方が、水道工事費は高くなります。
知らないことが多いと、無駄なコストがかかるかも?
電気や水道関係の工事には、意外とコストがかかっています。これらの工事について、最低限の知識がないと、建築費が高くなってしまうかもしれません。 例えば同じ土地に家を建てるなら、敷地の手前に家を作った方が、水道工事費を抑えられます。ガレージや庭の位置も考えなければなりませんが、可能な限り手前に家を置いた方がコストは少なくなるでしょう。 太陽光パネルを設置すれば建築費こそ高くなりますが、その後の電気代を大きく節約できることを考えれば、悪い選択ではありません。 シエナホームデザインでは、これらも踏まえて総合的に家づくりを考えています。建築費と、完成した我が家でかかる光熱費、メンテナンスにかかるランニングコストなどを天秤にかけ、「トータルコスト」の節約を目指しましょう。
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