ウイルスをマスクで防げる理由について、考えてみました
近頃、どこに行っても皆さんマスクをしています。帰宅後の手洗いうがいにも、そろそろ慣れてきました。マスクの着用や手洗いうがいが習慣化されたことで、以前よりも風邪や病気をしなくなったという方も多いのではないでしょうか(実は私もその1人です)。
さて、今回はマスクとウイルスの関係について、疑問に思ったことをお話します。
マスクのスキマとウイルスの大きさの関係性
ウイルスや風邪への感染を防ぐためには、不織布製のマスクが有効とされています。しかし、最近このことに対して、疑問を抱くことがあり、理論立てて考えてみました。
まず、不織布のスキマの大きさは約50ミクロンとされています。対して、私たちにとって身近なウイルスの大きさは0.1~0.2ミクロンほど。ウイルスよりもマスクのスキマの方が大きいのに、なぜマスクが感染防止に有効なのでしょうか。ウイルスはマスクのスキマを通り抜けてしまうのではないでしょうか。
実は、ウイルスというものは単体で飛んでいくわけではありません。私たちが喋ったり、咳やくしゃみをしたりしたときに飛んでいくウイルスは、唾液の飛沫の中にあります。マスクのスキマより大きな飛沫の中にある状態で、マスクを通過しようとするので、飛沫ごとウイルスをキャッチできます。
だから、マスクはウイルスに有効なのです。
乾燥したウイルスは、体内の湿気で復活する
飛沫ごとウイルスをキャッチするマスクは、たしかに感染防止に有効です。しかし、マスクをしたからといって完全に感染を防げるわけではありません。
ウイルスは単体で空気にさらされると乾燥し、活動が弱まります。弱まったウイルスは、身体やマスクに付着したまま、家の中に持ち込まれることもあるでしょう。当然、一緒に飛沫も乾燥しているので、ウイルスはむき出しの状態です。
さて、家の中に持ち込まれた乾燥したウイルスは、ゆっくりと床面に落ちていきます。そのままウイルスを除去できればいいのですが、床面の細かなウイルスは人が動くことにより、空気中へと再び拡散されていきます。空気中を漂うウイルスは鼻や口、目などから体内に入り、体内の湿気で活動を再開するでしょう。
これでは、マスクでウイルスが飛び散ることは防げても、感染そのものは防げません。
ウイルスが復活する前に、排気と一緒に外に出そう!
ウイルスやほこりなどは空気より空気より重いので、床面に溜まります。床面に溜まったウイルスやほこりを、再び空気中に拡散することなく、そのまま外に排除することが大切です。
そこで、シエナホームデザインでは天井ではなく、床に排気口を付けることにしました。床に排気口があれば、床に落ちていったウイルスを、そのまま排気と一緒に外に出せます。ほこりも一緒に排気されていくので、掃除も楽になるでしょう。
床排気や天井でつながるお風呂など、私たちの家づくりは、一風変わって見えるかもしれません。しかし、シエナの家づくりには、すべて理由があります。家づくりに真摯に向き合い、理論立てて考えることで、より快適で健康的に暮らせる家づくりを目指し続けています。
私たちの家づくりについて、何か気になることがある方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。家づくりの豆知識や私たちの想いは、TwitterやYouTubeでも日々発信しています。
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